観葉植物の疑問・相談 ·

フィロデンドロンが伸びすぎて困る…原因と解決方法は？

熱帯アメリカや熱帯アジアに自生するフィロデンドロンは、品種が多い観葉植物です。とくに個性的な葉の見た目はインテリアグリーンとして人気が高く、自宅で育てている方も多いのではないでしょうか。

そんなフィロデンドロンで多いのが「伸びすぎて困っている」という悩みです。成長が旺盛な株だけに元気に育つのはよいのですが、あまり伸びすぎてしまうとバランスや見栄えが悪くなってしまいます。

そこで今回はフィロデンドロンが伸びすぎてしまう原因と解決方法を解説します。悩みを解決したい方や、美しい見た目を保ちたい方はぜひ参考にしてください。

目次

フィロデンドロンが伸びすぎてしまう2つの理由

フィロデンドロンまずはフィロデンドロンが伸びすぎてしまう理由から押さえていきましょう。大きく2つの理由が考えられます。

理由1．日光不足により徒長したため

1つ目の理由は、日光不足による徒長です。

徒長（とちょう）とは、植物の茎や枝部分が間延びし、ひょろひょろと細長い姿に成長する現象のこと。株のバランスが崩れてしまう他、茎や枝が軟弱に育ってしまう原因にもなります。

植物は光合成をするために日当たりのよい環境を求めますが、長く暗い環境や日当たりが悪い環境で育てると、日光を求めて自ら茎や枝を伸ばします。しかし光合成ができず成長に必要な栄養分が少ない状態で伸びるため、ひょろひょろと細長く見栄えが悪い姿に育ってしまいます。

フィロデンドロンが長く伸びすぎた場合、まずは茎や枝がひょろひょろと軟弱に育っていないか確認してください。とくに日光不足が考えられる環境で育てている場合は、徒長を疑ってみましょう。

理由2．匍匐（ほふく）タイプやつる状タイプのため

2つ目の理由は、育てているフィロデンドロンが匍匐タイプやつる状タイプのためです。

フィロデンドロンは熱帯アメリカや熱帯アジアの幅広い地域に自生していますが、全部で約700種類が分布しているとされています。そのため、種類によって見た目や成長の仕方にも特徴があり、真上に向かって伸びる「直立タイプ」や、芝生のように地面を這うように伸びる「匍匐タイプ」。ツルのようにして成長する「ツル状タイプ」などに分かれます。

ここでポイントとなるのが匍匐タイプやつる状タイプで、これらの種類に該当するフィロデンドロンは茎や枝が横へと広がり、長く伸びるような姿に成長します。こういった種類では、徒長と違い長く伸びることは問題ではありません。ただ、見た目や全体のバランスが崩れてしまう場合は、剪定などで整えてあげるのがおすすめです。

伸びすぎてしまった時の解決方法

フィロデンドロンではフィロデンドロンが伸びすぎてしまった場合は、どのような解決方法が挙げられるのでしょうか。対策は大きく分けて2つあります。

解決策1．剪定をして仕立て直す

観葉植物　剪定伸びすぎてしまったフィロデンドロンは剪定をして仕立て直してあげましょう。長く伸びすぎてしまうと見た目にも悪く、最終的には先端部分から枯れてしまいます。剪定する場合のポイントは次の2つです。
  1. 成長期を選んで剪定する
  2. 切り戻しと摘心（てきしん）の違いを意識する

1つ目は成長期を選んで剪定すること。茎や葉を切り込む剪定は株へのダメージが大きい作業です。そのため、少しでも早く回復を促すために、植物の元気がよい成長期を選びましょう。

フィロデンドロンは5月～10月が成長期ですが、5月～6月の早い時期に剪定をすると新芽が生えやすく、回復が早くなります。冬場はダメージが大きいため、剪定は避けるようにしてください。完全に枯れてしまった茎や枝を落とす程度に留めておきましょう。

2つ目は「切り戻し」と「摘心（てきしん）」の違いを意識することです。切り戻しとは、伸びすぎた茎やツル、枯れてしまった葉などを切り落とす方法です。若い葉や茎を残して、全体を短く刈り込んで再成長を促します。

摘芯とは、伸びたつるの先端についた芽を摘む方法です。つるが伸びきる前に先端の芽を摘むことで、脇芽の成長を促します。成長するにしたがってボリューム感が出るため、葉と茎のバランス感がちょうどいい状態を保てます。

フィロデンドロンが長く伸びてしまい、バランスや見た目が悪い場合は思い切って切り戻しをしましょう。成長途中なら、つるが伸びきる前に摘芯をしてボリューム感を出していきましょう。

解決策2．ハンギングや置き場所を変える

フィロデンドロン　徒長フィロデンドロンが長く伸びてしまった場合でも、匍匐タイプやつる状タイプなら飾り方を工夫するだけでも見栄えがよくなります。

例えば天井や梁から鉢を吊るすようにして飾るハンギングなら、ツルが垂れ下がりおしゃれな雰囲気を演出できます。また棚の上段やウォールシェルフを使って置き場所を変えるだけでも、長く伸びたツルが悪目立ちせず空間に馴染んでくれます。

まだ若々しく剪定する必要がない場合には、置き場所を変えて対応してみましょう。

APEGOなら見た目や好みにぴったりの観葉植物がみつかる

今回はフィロデンドロンが伸びすぎてしまう原因と解決方法を解説しました。
種類が多く成長が早いフィロデンドロンは、どうしても茎やツルの部分が長く伸びてしまいがちです。全体のバランスや見た目が悪くなった場合は、剪定をして見栄えを整えてあげましょう。

また、日当たりが悪い環境では光合成がうまくできず、徒長を起こしてしまいます。茎や枝がひょろひょろと弱々しく伸びている場合は、生育環境を見直す対策をしてみましょう。

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