斑入り植物のあれこれ教えちゃいます!

人気の斑入り。斑入りの観葉植物は希少なため高価です。モンステラと斑入りモンステラだと価格が3倍近く差があります。
そもそも斑入り観葉植物って何なのか、そしてなぜ斑入りの観葉植物は高価なのか…そんな斑入り観葉植物のあれこれを解説していきます。
そもそも斑って?

普通はグリーンの葉の植物に突然白や黄色、ピンクなど、他の色の模様が出てきたものを斑と言います。ではその斑とはどういうものなのか。葉緑素がない部分が斑ということです。
葉緑素とは光合成をする際に光を吸収してエネルギーを作るものです。葉緑素がある事で緑色に見えています。
斑入り植物が高価な理由

斑入りの植物は正常ではないいわゆる「奇形」なんです。だから植物にもよりますが、1,000株に1株あるかないか…の頻度でしか見ることがありません。
現在は斑入りの個体の細胞を培養してメリクロン苗を作ることもでき、多くの斑入り種を見かけるようになりましたので少し価格も落ち着きましたが、それでも高価です。
葉緑素が少ないため生長が極度に遅いため生産期間が長くなることも高価になる一因と言えます。
斑が消えてしまう理由

よくお客様から斑入り観葉植物を育てているが少しずつ斑が薄くなってきたり、新葉に斑がなくなってしまったとお問い合わせがあります。
先にも説明しましたが、斑は葉緑素が無く、エネルギーを作ることができません。十分な日照があり、斑以外の葉緑素がある部分だけでエネルギーを賄うことができれば斑が薄くなったり消えることはありません。
斑が消えてしまうということは日照量が足りていないのが大きな原因だと思います。植物の気持ちになって考えてみてください。葉緑素がなくエネルギーを作ることができない斑よりも葉緑素があり、エネルギーを作る正常な葉の方が重宝しますよね?
しかも日照量が不足してくると植物が生命を維持するために斑の部分よりも葉緑素がある葉を優先しますよね?
もちろん他にも要因はありますが、これが一番大きな要因ではないかと私は考えています。だからと言って強い直射日光に当てすぎると斑の部分はデリケートなので、葉焼けを起こすこともありますので注意が必要です。
最後に
デリケートで手間がかかる斑入りの観葉植物は育てるのが難しい植物です。しかしその葉の美しさに心惹かれます。手間暇がかかる分かわいくて仕方がありません。斑が消えたり薄くなった時は日当たりを改善してあげましょう。
斑はデリケートなので少しぐらい傷んだとしてもそういうものという気持ちで見てあげてくださいね。