観葉植物の植え替え時季や注意点、具体的な植え替え方法を解説!

観葉植物は生長します。生長と共に鉢内の根も伸びます。そのため定期的な植え替えは、観葉植物を楽しんでいくうえで避けて通れません。「どのような時に植え替えが必要なのか」、「植え替えの際には何に気を付ければいいのか」など、最低限の知識を身につけて、観葉植物ライフを楽しみましょう!

目次

観葉植物の植え替えが必要な理由

植え替えのタイミングを根の状態で確認する説明観葉植物が生長するにつれ、根は多くの水分や養分を求めて、鉢中に広がっていきます。鉢内が根っこで一杯になってしまうと、根が新たに生長して伸びていくスペースがなくなります。観葉植物が新たな根を伸ばして更に生長できるように、植え替えが必要となるのです。

また、鉢の中の土が古くなってくると、土の質も劣化します。それだけで観葉植物の根からの養分吸収が悪くなり、根腐れの原因にもなります。植え替えをして、観葉植物に新しい生長の場所を提供しなければなりません。

植え替えが必要なタイミング

根がいっぱいで土がない状態の説明観葉植物は適切な時季に植え替えをしなければ、根が伸びるスペースがなくなるので、生長がストップしてしまいます。植え替えのタイミングも重要なポイントです。では、一体どの様な時に植え替えが必要なのでしょうか?

植え替え時期を見極めるポイント

通常、観葉植物は3~4年に1度の間隔での植え替えを目安とします。環境などによっても生長は大きく変わりますので、これはおおよその目安に過ぎません。もし以下の様な状況になったら、植え替えを検討すべきです。
  • 鉢底から根がたくさん出てきている
植え替えのポイント①鉢底から根が出る→鉢の中が根でいっぱいになっているため、新たなスペースを探して鉢底から根が出てきます。
  • 鉢と観葉植物の大きさのバランスが悪くなっている
植え替えのポイント②全体のバランスが悪くなる→植物の生長により大きくなったために鉢が小さくなると、少しの衝撃などで転倒する危険がありますので早めに植え替えます。
  • 水やりの時、水が土になかなかしみ込まない
植え替えのポイント③みずがなかなかしみ込まない→鉢の中が根でいっぱいになっており、土がほとんどなくなっているので、水がなかなかしみ込みません。このような症状の時は植え替えが必要。
  • 葉が枯れこんできている
植え替えのポイント④下葉が枯れてくる→根詰まりすると根が養分をうまく吸収できないので、特に下葉が黄色く変色し、やがて落葉して枝だけになります。
  • 生育期なのに新芽が伸びてこない
植え替えのポイント⑤新芽が生長しない→この現象も根がうまく養分を吸収できません。新芽に十分な養分を供給できないため、新芽が伸びてきません。

具体的な植え替え時期

植え替えの時季をカレンダーで解説観葉植物が植え替えをすべき状態にあるからといって、いつでも植え替えをしていい訳ではありません。植え替えは観葉植物に大きな負担がかかるので、最も負担がかからない時季を選ぶ必要があります。

ではいつが最適かというと、5月~6月前後の観葉植物が最も生育する時季に植え替えをするのが最適です。植え替え後の生長時期の長さを考えれば、寒くなる秋以降に植え替えるのは避けた方が無難でしょう。遅くても、9月頃までに植え替えるべきです。

観葉植物の植え替え手順と注意すべきこと

では具体的に観葉植物を植え替えするときの手順・方法と、留意すべきポイントを見ていきましょう。観葉植物の種類や植え替え時の状態等で、気をつけることは多少変わりますが、基本的には下記の手順で進めましょう!

1. 根鉢の整理

植え替えの時に根鉢をほぐす説明鉢から抜いた根の上記の画像のような塊を「根鉢」と呼びます。まずは、鉢から根鉢を抜いたら、古い土や腐った根を取り除きます。注意してほしいのは、土を全て取り除くのではなく、軽く手でほぐしてとれる程度で大丈夫です。根鉢全体の3分の1くらいをほぐすくらいで十分です。もし根がびっしりと張っていて崩すことが難しい場合は無理に崩さないようにしましょう。
植え替えの時の鉢の大きさの説明植え替える鉢はそれまでの鉢より、一回り(直径3cm前後)大きな鉢が良いでしょう。鉢は例えば5号は直径15cm、6号は直径18cmですので、植え替え時は5号→6号、6号→7号のように直径が3cmほど大きな鉢を用意するといいでしょう。

2. 鉢の準備

植え替えの手順の説明排水を良くするため、鉢底には鉢底石(軽石等)を2~3cm敷きます。鉢の底に底穴があいているので、その穴から鉢底石が流れ出ないように、鉢底ネットを敷きましょう。更に鉢底石の上に用土を3cmほど敷きます。

3. 植え込み

新しい鉢に植え替える鉢の中心に垂直になるように根鉢を据え置き、鉢の高さの8分くらいまで土を足していきます。土がしっかりと隙間に入るように、鉢を軽く上下にトントンとしたり、割り箸などで突いて隙間をしっかりと埋めます。
植え替えの時の高さを解説根鉢は必ず、上記の画像のように鉢から1-2cm低く植えてください。こうすることで水やりの際に水が溜まるスペースができるため、水やりが楽になります。

4. 植え替えた後の留意点

お水をたっぷりと与える植え替えが終わったら、しっかりと水やりをします。水やりの後、ほとんどの場合、土が目減りします。これは十分に隙間に土を足したつもりでも鉢内に隙間があるため、水の力で土が隙間に入っていくために表面の土が目減りします。減った分の土を足すことも忘れないようにしましょう!
  • 直射日光が当たらない、風通しの良い明るい日陰に置きます
→根にダメージを負っているので、直射日光に当てると急激に枯れこむ可能性がありますので、直射日光には当てないようにしましょう。
  • 水やりは土がしっかりと乾いてから与える。こまめに葉水を与えるとより良い!
→根にダメージを負うと根からうまく水分を吸収できない場合がありますので、葉水を与えて葉が乾燥しないようにしてあげましょう。
  • 植え替え後2週間は肥料を与えない
→植え替え後は根に傷ができるため、肥料を与えると傷口から入って枯れる場合があります。
この状態で一週間ほど世話をして、生育が問題ないようであれば、通常の管理方法に戻しても大丈夫です。

観葉植物をより楽しむために

今回、一般的な観葉植物の植え替え時期や、手順・注意事項等を説明してきましたが、観葉植物の種類は多様です。成長スピードだけでなく、暑さに強いもの・弱いものなど様々な違いがあるので、植え替えの際の注意点も異なります。

自分で試行錯誤しながら植え替えにチャレンジするのも、楽しいかも知れませんね。APEGOでは、小さめサイズの観葉植物もご用意しています。初心者にも植え替えやすいので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

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