観葉植物の茎や葉が間延びする「徒長」の原因と対策
観葉植物を育てていると、株の一部分だけがひょろひょろと伸びてしまうことがあります。「徒長(とちょう)」と呼ばれる現象ですが、原因はどこにあるのでしょうか?
今回は、徒長の原因や対策について、詳しくご紹介します。
目次
- 徒長とは?
- 徒長の原因は日照不足
- 見た目が悪くなるだけでなく病気にかかりやすくなる
- 徒長の対策は?
- 日当たりや風通しの良い環境に置く
- 季節の変わり目や室温にも気を配る
- 徒長を起こしてしまった部分はどうするの?
- 適切な管理で観葉植物を元気に育てよう
徒長とは?
徒長(とちょう)とは、植物の茎や枝部分が間延びし、ひょろひょろと細長い姿に成長する現象のことを言います。観葉植物でも徒長はよく見られ、株のバランスが崩れてしまう他、茎や枝が軟弱に育ってしまう原因にもなります。徒長の原因は日照不足
徒長の主な原因は、日照不足です。植物は光合成をするために、日当たりの良い環境を求めます。日当たりが悪く日照不足になりがちな環境に長く置いている植物は自ら茎や枝を伸ばし日光を求めるように成長します。しかし、日光が少ないと光合成を上手く行うことができず、成長に必要な栄養分を十分に作り出すことができません。そのため、茎や枝は伸びるものの、ひょろひょろとした細長い姿や、軟弱な株に育ってしまいます。これが徒長の原因です。
また、風通しが悪い環境も徒長の原因の1つです。植物が呼吸や光合成を行うには風通しの良い環境が好ましく、じめじめとした湿気の溜まりやすい場所も徒長の原因になります。
見た目が悪くなるだけでなく病気にかかりやすくなる
観葉植物では見た目の美しさやバランスも魅力の1つですが、徒長してしまうと株のバランスが崩れてしまうだけでなく、葉の色付きにも影響してしまいます。また、徒長した茎や枝は組織が柔らかく軟弱なため、病原菌が侵入してしまうリスクが高くなります。病気にかかりやすくなることから、できるだけ植物が徒長しないよう対策を講じておくことが大切です。
徒長の対策は?
では、具体的に徒長を起こさないためには、どのような対策に取り組めばよいのでしょうか?日当たりや風通しの良い環境に置く
徒長への対策は、観葉植物を置く環境を整えることが大切です。とくに日当たりと風通しの良い環境を用意してあげることが一番重要となります。日当たりの良い環境に移動してあげるのが最善ですが、室内で観葉植物を育てていると、なかなか日当たりの良い置き場所を選べないケースも少なくありません。そういった場合は、定期的に窓の近くやベランダ、庭などで日光浴をさせてあげましょう。少しでも日当たりの良い環境に置く時間を増やしてあげることが肝心です。
また、屋外や窓の近くは風通しも良いことから、徒長の対策には効果的です。
季節の変わり目や室温にも気を配る
季節の変わり目は徒長が起きやすい時期でもあります。
気温が低い季節は観葉植物も休眠状態になり、成長が止まったり緩やかになりますが、季節が変わり気温が高くなると急激に成長が早くなります。
このタイミングで日当たりの悪い環境に置いてしまうと、日照不足の状態に陥ってしまい徒長を起こしやすくなります。季節の変わり目で気温の変化が起きやすい時期は、植物をこまめに観察しておきましょう。
また、冬場でもエアコンなどで室温を高めに保っていると、観葉植物が休眠せず成長を続けることがあります。室温が常時高い環境で育てる場合は、日当たりとのバランスを考えて徒長を防ぐよう対策を講じておきましょう。
徒長を起こしてしまった部分はどうするの?
一度徒長を起こした株でも、日当たりや風通しを適切に保てば、元通り元気に成長してくれます。では、すでに徒長を起こしてしまった茎や枝の部分はどのように対処すればよいのでしょうか?残念ですが、一度徒長を起こした部分は、元通りには戻りません。株のバランスや病気にかかるリスクを軽減するためにも、切り戻しなどをして整枝してあげましょう。
新しく新芽が生えてくれば、元通りの元気な姿に成長してくれます。
適切な管理で観葉植物を元気に育てよう
今回は、観葉植物の茎や葉が間延びする「徒長」の原因と対策について解説しました。徒長は日照不足が主な原因です。見た目のバランスが悪くなるだけでなく、徒長した部分は軟弱で病気にかかりやすくなることから、きちんと対策を講じておくことが大切です。徒長は観葉植物からのSOSのサインです。日当たりや風通しの良い適切な環境に置くことで、元気な状態を保ってあげましょう。
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