観葉植物の肥料の種類と、使うときの3つのポイント

観葉植物を育てる時に初心者を悩ませるもの、その一つが肥料ではないでしょうか。植え替えや水やりと同じで、肥料の管理も観葉植物を元気に保つには欠かせません。肥料の種類や与える時期、そして知っておきたいポイントを紹介します。

肥料の種類と使い方

肥料には形や成分によって様々な種類があります。その違いを理解した上で、適切なものを選べるようにしましょう。

肥料の形

肥料の形には大きく分けて粒状のものと液状のものがあります。粒状のものは鉢の上にまいたり、植え替えの時に土に混ぜたりして使用することで成分が徐々に溶け出すので、観葉植物には、緩やかに少しずつ栄養を与えていきます。

液状のものは、はじめから水に溶けているので即効性があります。薄める倍率は肥料によって違うので、その肥料の説明にあるとおりの倍率で薄めるように注意してください。すぐに効き目がある分、効果が長持ちしないのが液肥の特徴です。

肥料の養分

肥料は含まれる養分によって有機肥料と無機肥料に分けられます。

有機肥料とは、油かすや鶏糞など、天然の成分からなる肥料で、天然の成分で臭いのあるものがほとんどです。管理を怠るとコバエが繁殖することもあるので、室内に置く観葉植物には不向きかもしれません。

無機肥料とは、植物の生長に必要なチッ素・リン・カリウムという成分そのもの、またそれらを化学的に合成した肥料のことです。

無臭なので室内の観葉植物の肥料としてよく使用されますが、成分が強いものも多いため、与えすぎないように注意しましょう。

与える時期と量

肥料は1年中与えてはいけません。観葉植物は温暖な時期に生長し、寒い時期には休眠します。休眠期間に肥料を与えると負担となり、株をいためることがあるので注意してください。

地域で温度差はありますが、温暖な4~10月くらいまでは肥料を与え、温度の下がる11~3月中は与えないようにしましょう。

肥料の量と頻度は上記の温暖な時期に、粒状の肥料であれば一般に2ヶ月に1回が目安となります。液肥の場合は肥料ごとに1ヶ月に1回、2週間に1回などそれぞれ頻度が異なるため、必ず事前に説明書きを確認して用法に従うようにしましょう。

肥料を使うときの3つのポイント

観葉植物にとって肥料は大切な栄養ですが、ただ与えればいいというわけではありません。知っておきたいポイントを3つにしぼってご紹介します。

1.与えすぎない

「とにかくたっぷり与えれば大丈夫」ではありません。肥料は量が多すぎると根が水分を吸収できなくなり、さらには逆に根の水分が奪われてしまいます。

これを肥料やけといいますが、肥料やけを起こした観葉植物はそのままだと枯れてしまうことも。与えすぎにはくれぐれも注意してください。

2.混ぜない

「どれがいいかわからないから、良さそうなのをいくつかあげよう」というのは絶対にやめましょう。肥料同士、農薬同士が化学反応を起こす可能性があります。

観葉植物をいためるだけではなく、事故にいたる危険性があるため、このことはぜひ覚えておきましょう。

3.弱っていたら与えない

「弱っているから、肥料をあげて元気にしよう」と、普通は考えてしまいますが、逆効果になってしまうことが多いので注意が必要です。

たしかに肥料は植物を元気にしますが、弱っている観葉植物は根が傷んでいる可能性なども考えられるので、栄養を与えすぎないようにしてください。
また、植え替え直後も同じことがいえます。観葉植物は、植え替えのときに大なり小なり根をいためています。

植え替え直後にも肥料は与えず、15日程度はあけてから肥料を与えるようにしてください。

肥料は適切に管理しましょう

観葉植物も人間と同じで、元気に育つには栄養が必要ですが、鉢で仕切られた土の中は栄養が限られています。

だからこそ、肥料の適切な管理は観葉植物の生育に重要な意味を持ちます。肥料の種類や適切な使い方、そして3つのポイントをしっかりとおさえて、観葉植物を元気に育てていきましょう。

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