ウンベラータの剪定で注意すること

とても生長力が旺盛でぐんぐんと大きく育つウンベラータですが、ついつい剪定のタイミングを逃してしまいがちです。枝や葉が増え、全体の樹形が乱れると見た目にもかっこよくなくなってしまいます…。

そこで今回はウンベラータの剪定の時季や下準備、剪定の仕方についてポイントを解説します。

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目次

なぜウンベラータの剪定が必要なの?

ウンベラータを剪定する理由を解説ウンベラータは熱帯アフリカを原産とする観葉植物です。かわいいハート型の葉と、個性的な樹形が特徴です。

生長がとても早いウンベラータは定期的に剪定をしないと、樹形が乱れバランスが悪くなってしまいます。葉が密集して日光が届かないと成長も鈍くなり、ひょろひょろとした弱々しい姿に生長してしまいます。

定期的に剪定をして樹形を整えてあげる必要があります。幹は剪定すると太くなる性質がありますので、幹を太くしたいと思う人は剪定をぜひ試してください。
剪定することで幹が太くなる説明上記はアルテシマですが、剪定の回数によって幹の太さも変わってきます。また剪定をすることで通気性がよくなれば害虫の発生を予防でき、より元気な株へと育ってくれます。

ウンベラータの剪定時期は春から夏の生長期を選ぶ

ウンベラータを剪定する適期の説明ウンベラータの剪定時季は4月~7月の間がおすすめです。この時季はウンベラータの生長期で、剪定後の回復のことも考えると、冬は避けて暖かくなる春頃から夏にかけてが最適期です。 ウンベラータの剪定の効果の説明 この季節に剪定をすると気温も高いので、上記の画像のように多くの新芽が期待できます。 剪定時季が悪い場合の解説それ以外の季節だと新芽の数が減ってしまい、結果としてしっかりとした樹形にはなりません。

8月以降は日照時間も徐々に短くなってきますので、剪定後の新芽の芽吹きが悪くなりますので、剪定は避けたほうがいいでしょう。

剪定を始める前の準備は?

ウンベラータの剪定には、事前に道具を準備しておきましょう。具体的には下記の道具を用意しておくと作業がスムーズに進みます。
  • 剪定バサミ
  • 手袋
  • 新聞紙
  • ゴミ袋

まず剪定バサミは切り口から雑菌が侵入しないように、清潔な状態のものを準備しましょう。水洗いだけでも十分ですが、使い込んだ剪定バサミなら念のため沸騰消毒やアルコール消毒を前日までに済ませておきます。

次に、ウンベラータの茎や幹・枝を切ると、切ったところから白い樹液がポタポタ出てくることがあります。樹液は落ちにくくベタベタとしているため、衣類や床につくと後片付けも大変です。また肌が弱い人はかぶれてしまう恐れがあるため、手袋があると良いでしょう。また、床に敷く新聞紙などもあると役立ちます。剪定後の枝や葉を処分するためのゴミ袋も用意しておきましょう。

ウンベラータの剪定方法

準備ができたら、いよいよ剪定です。ここからはウンベラータの剪定方法を、3つのステップで解説します。

ウンベラータの剪定方法1.理想の樹形をイメージする

剪定する位置が重要なことを解説 剪定を始める前に大切なのは、ウンベラータの理想の樹形をしっかりイメージしておくことです。理想の樹形は育てている方の好みもありますよね。この部分はすっきりとさせて、この部分のボリュームを大きくしたい…など、ご自身のイメージや、バランスを事前に考えておくと、剪定作業がスムーズに進みます。

ウンベラータの剪定方法2.習性を理解してさっそく剪定する

剪定する場所によって樹形が変わる事の説明 ウンベラータを剪定する場合は理想の樹形をイメージする ウンベラータを剪定すると残った葉の付け根部分から新芽が出ます。そのため、内側に向けて枝を出してスリムな樹形にしたいのか、外側に向けて枝を出してボリュームのある樹形にしたいのか、生長後の姿をイメージして剪定をしましょう。
ウンベラータ 剪定 1 ウンベラータ 剪定 2 ウンベラータの新芽が出る位置の説明ウンベラータ 剪定 4上記の写真は実際にウンベラータを剪定したものです。剪定後のイメージに合わせて、剪定します。ここでのポイントは剪定する場所の下に葉を必ず1枚残すことです。この葉を残さないと、ウンベラータがこの枝は不要だと認識して枯らせてしまう可能性があります。

生長期であれば1週間ほどで新芽が現れて、3週間ほどで上記の画像のように葉が展開し始めます。

ウンベラータの剪定方法3.剪定後の切り口や枝の始末

切り口に癒合剤を塗る事の解説切った後に出る白い樹液は、よく拭き取ってそのまま乾燥させれば大丈夫です。切り口が大きくて心配なときは、切り口が腐らないように“癒合剤”を塗るのも良いでしょう。

また剪定後はしっかりと日光に当てて、肥料を与えてあげましょう!剪定後は葉が少なくなるため、土の乾きが遅くなりますので、土の状態をよく観察して土が完全に乾燥してから水を与えるようにします。

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剪定したウンベラータの枝は挿し木で育てることが可能

ウンベラータの挿し木の説明の画像ウンベラータの剪定時に切った枝は挿し木で育てることができます。

まず剪定した枝の中から、先端部に芽が出ている枝を選びましょう。長さは10~15cm程にカットします。葉は上部に1枚だけ残す程度にしておいてください。ウンベラータは切り口から白い樹液が出ますが、樹液を洗わないと固まってしまい、切り口から水分を吸収する妨げとなります。切り口を綺麗に洗って、挿し穂の先が数センチ浸かる程度、水を入れた容器を用意して、その中に挿し穂を浸けて発根するのを待ちます。挿し穂の発根状態が観察できるように、容器は透明なものを用意するといいでしょう(ペットボトルを半分に切った容器でもOK)。

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ウンベラータを大切に育てるためにも正しい剪定を

生い茂った葉や枝をそのままにしておくと、ただ大きくなるだけで理想的な樹形にはなりません。葉が多く茂りすぎると、風通しが悪くなり、結果として生長を遅らせる原因にもなるため、観葉植物が持つそれぞれの特徴と習性をよく理解して、正しい剪定の知識を身につけておきましょう。

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