観葉植物の栽培とお手入れ

観葉植物の育成を続けるためには、多かれ少なかれお手入れが不可欠。設置や移動、水やり、通気など観葉植物の育成に必要となる基本的なお手入れについてご紹介いたします。

お手入れの方法

観葉植物の押さえておきたいお手入れポイントは次の4つ。

1. 日照・通気
2. 水やり
3. 施肥
4. 病気・害虫への対策

１つずつ確認していきましょう。

日照・通気

観葉植物にもっとも適した場所を選んで栽培していても、生育環境や季節になど、適切なお手入れが不可欠です。光合成を行う観葉植物にとって、日照不足は健全な生育に大きく影響します。
日照確保や健康状態の回復のために明るい場所に移動したり、直射日光による葉焼けを防ぐためにレースカーテンの設置が必要となることでしょう。
品種の選定や設置場所を決めるときには、このようなお手入れのために鉢の移動を想定しておくとよいかもしれません。移動を行うことで、栽培環境の通気性が変わってしまうことも考えておきましょう。
通気は病気やカビの予防につながります。お部屋の換気は人体の健康にも影響しますので、日ごろからお部屋の換気を意識するようお手入れしましょう。

水やり

観葉植物の大切なお手入れである水やりですが、実はやり方を間違っていると枯らしてしまうことがあります。水は観葉植物の生命維持に不可欠ですが、毎日こつこつと投与する必要はありません。
多くの場合は「土が乾いてから、たっぷりあげる」というようなお手入れが推奨されています。土が乾くまでの期間は栽培環境や季節などによって異なりますが、よほど乾燥しやすい環境でない限りは毎日投与する必要はないでしょう。
過剰な水投与を続けてしまうと、根の成長が悪くなる、根ぐされをおこして枯れてしまう、カビの発生を引きおこすなどの悪影響が考えられます。土の乾燥具合を見ながら適切にお手入れするようにしましょう。
また、水やりのときに受け皿に流れ出た水は必ず捨ててください。害虫の発生を促す可能性があります。水やりに使う水は、温度が低すぎると根を痛めてしまうことがあるので、特に冬場は気をつけましょう。

施肥

肥料は主に成長期の春から秋にかけて投与します。観葉植物用の肥料が市販されており、固形肥料と液体肥料があります。観葉植物の品種によって頻度や分量がことなりますので、品種にあわせたお手入れをしましょう。
肥料を過剰に与えてしまうと土の肥料濃度が高まり、浸透圧の影響で根の水分が奪われてしまいます。お手入れの際には肥料の分量に注意し、液体肥料の希釈は規定どおりに行いましょう。
複数種類の液肥や農薬と混合することはやめてください。危険な化学反応を招くことがあります。弱ってしまった観葉植物の健康状態回復を狙って肥料を投与することは逆効果となる場合がありますので注意しましょう。

病気・害虫への対策

観葉植物の場合、他の草花や多年草などと比べると病気の種類や発生頻度は少ないもの。発生初期の段階で適切に対処できれば問題ないので、まずは普段からよく観察しておくよう心がけましょう。
観葉植物を害虫から守るお手入れとして、殺菌剤や殺虫剤などの薬剤を使用することがあります。薬剤を扱うときにはマスクや手袋を着用し長袖服で作業を行い薬剤の付着を防いでください。
また、薬剤の希釈は必ず規定どおりに行いましょう。作業は屋外で行うべきですが、どうしても不可能な場合は必ず換気を行いましょう。他の人やペットなどが近づかないように気をつけてください。

適切なお手入れで観葉植物を健全に保ちましょう

適切なお手入れなしには健全が成長が望めません。また、誤ったお手入れのを行えば観葉植物の寿命を縮めてしまうことになるでしょう。観葉植物を健全に保ち、長く楽んでいただくために、適切なお手入れを心がけてください。
APEGOでは、お買い上げいただきました観葉植物を安心してお育ていただけるようお手入れ方法を記載したカードをお付けしております。ぜひお役立てください。

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