ゴムの木の挿し木、成功のカギは「水」にあり
人気のゴムの木は挿し木による繁殖をされる方も多いと思いますが、水の扱い次第で結果に差が出てしまいます。
今回はそのポイントを確認しましょう。ほかの観葉植物にも応用できますので、ぜひご参考ください。
ゴムの木の
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ゴムの木の挿し木の手順1.枝をカットする
まずは葉を2~3枚程度残して、枝先10cmくらいのところで切ります。次に挿し木の下準備として断面を整えるのですが、ここで注意が必要です。
この後、水を十分に吸わせるのですが、断面がきれいに切れていないと水の吸い上げが悪くなりますので、よく切れるハサミできれいに斜めにカットしましょう。
この際に白い樹液(ラテックス)が出ますが、そのままでは切り口からの水の吸収の妨げとなるので洗い流します。
かぶれることもあるので、必要以上に触れないようにしましょう。
ゴムの木の挿し木の手順2.1時間ほど吸水させる
枝をカットした後、葉からは常に水分が蒸発しているため、すぐに水に差して水分を補給してあげる必要があります。
空気中でカットしても構いませんが、水中でカットしてあげることで圧力がかかり、空気中で切るよりも水を吸いやすくなります。
その後、そのまま1時間程度水を吸わせておきます。
ゴムの木の挿し木の手順3.土に植える
茎の半分程度まで土に植えますが、直に枝を差し込むと茎の断面を傷めるので、あらかじめ棒などで穴をあけておきます。用土は特別なものは必要なく、赤玉土を基本にパーライトやピートモスなどをまぜておけばよいでしょう。(※赤玉土のみでもOK)
ここで重要なのは一番下の葉の付け根まで土にしっかりと挿すことです。葉の付け根付近からの発根率が最も高いので、上部の画像の位置までしっかりと挿しましょう。
これで挿し木は完了です。なお、この段階で肥料を与えても、消費されずに腐らせることになるので、与えなくて大丈夫です。
ゴムの木の挿し木の手順4.水分を絶やさない
水やりについては、「観葉植物の水やりで注意する2つのポイント」でお伝えしましたが、挿し木の場合は根が生えていないという点で異なります。吸水は断面部分でしか行えないため、この時期は水を絶やさないようにしましょう。不安なら、水分を含ませた水苔のを挿す枝の切り口に巻き付けて植えこむ方法もおすすめです。
>> 【関連記事】「観葉植物の水やりで注意する2つのポイント」
ゴムの木の挿し木の手順5.肥料を与える
水やりだけを続けて新芽が確認できるようになったら、挿し木はほぼ成功です。この段階で初めて薄めた液肥を週に1回程度与えます。
根がじゅうぶんに生長すれば、いよいよ成功です。大きい鉢に植え替えて通常通りの育て方に切り替えましょう。
ゴムの木の挿し木をさらに効果的にするために
ゴムの木の挿し木は、活発な生育期にあたる4~6月が最適です。また、挿し木は自然界にはない人工的な操作なので、挿し木用の枝には若い生命力を持った新しい新芽の部分を使いましょう。挿し木には水が欠かせないのですが、先に述べましたように水分は葉から蒸発するため、葉が大きい場合は上部の画像のように半分にカットするというのも効果的です。
挿し木は手順を守ることが大事
挿し木という人工的な作為について、いかに自然に近い状態を保てるか、水の役割は大きいことがお分かりいただけたことと思います。
生きている植物が相手ですから、育成には色々な要素が絡んできます。
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